『トンイ』は、朝鮮王朝時代に実在した女性・淑嬪崔氏(スクピンチェシ)の生涯をベースに描かれた韓国歴史ドラマです。
身分の低い奴婢から王の側室、さらには第21代王・英祖の母にまで上り詰めた女性の波乱の人生は、今も多くの人を魅了しています。
この記事では、簡単なあらすじと時代背景をご紹介したあと、『トンイ』をもっと深く楽しむための記事リンク集を掲載しています。
「登場人物の関係がよくわからない」「史実との違いが気になる」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
トンイのあらすじをざっくり解説
『トンイ』は、朝鮮王朝時代の最下層・賤民の娘として生まれたトンイが、父と兄を冤罪で失い、その無実を晴らすために宮廷へ入り、数々の陰謀や権力闘争を乗り越えていく波乱万丈の物語です。
トンイは宮廷で女官として働きながら事件の真相を追い、やがて王・粛宗(スクチョン)と出会い、信頼と愛情を得て側室となります。最終的には王子(後の英祖)を産み、側室の最高位・淑嬪(スクピン)にまで昇りつめます。
物語は、トンイの幼少期の悲劇から始まり、宮廷での成長、ライバルである張禧嬪(チャン・ヒビン)や王妃との確執、そして息子の成長までを描きます。トンイは正義感と優しさで多くの人に慕われ、数々の困難を乗り越えていきます。
トンイの時代背景
舞台は17世紀末、朝鮮王朝時代中期、第19代王・粛宗(スクチョン)の治世です。
粛宗はわずか13歳で即位しましたが、朝鮮王朝時代の中でも、粛宗の時代は一番政権闘争が激しい時期でした。
王権をめぐる派閥抗争(南人派と西人派の対立)が激しく、王宮内外で陰謀や政変が絶えませんでした。また、朝鮮は清の圧力を受けつつも、独自の文化や制度を発展させていた時期でもあります。
粛宗は王権強化や社会制度の整備に尽力した名君とされる一方、王宮の女性たちが絡む権力争いも絶えませんでした。特に張禧嬪(チャン・ヒビン)や仁顕王后(イニョンワンフ)、そして淑嬪崔氏(トンイ)との関係が歴史的にも有名です。
『トンイ』は、史実をベースにしながらもドラマならではのフィクションや脚色を加え、激動の時代を生き抜いた一人の女性の成長と愛、そして親子の絆を描いた作品です。
トンイをもっと楽しむための記事まとめ
『トンイ』にまつわる人物・制度・史実など、もっと深く掘り下げたい方へ。
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トンイのドラマ情報
トンイ(同伊/동이/Dong Yi)
- 放送:2010年 MBC
- 話数:全60話
- 演出:
- イ・ビョンフン(「宮廷女官チャングムの誓い」、「イ・サン」)
- キム・サンヒョプ(「華麗なる誘惑」、「王は愛する」)
- 脚本:キム・イヨン(「イ・サン」、「華政(ファジョン)」)

『トンイ』は、ドラマとしての面白さはもちろん、史実をベースにした深い人物描写や社会制度の描き方も見どころのひとつです。
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