歴史ドラマを見ていると、三大悪女とか、史上最悪の暴君とかすごい気になってきますよね。
私も「トンイ」でチャン・ヒビンが朝鮮三大悪女の一人と知り、じゃあ後2人は誰?とか気になりだしました。
朝鮮三大悪女とは以下の3人の女性です。
- 張禧嬪(チャン・ヒビン)
- 張緑水(チャン・ノクス)
- 鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)
朝鮮三大妖女とも呼ばれます。
この記事では、三大悪女の3人がどんな悪事で三大悪女と呼ばれる位になったのか?まとめてみました。
朝鮮三大悪女:張禧嬪(チャン・ヒビン)
三大悪女として一番有名で、韓国時代劇にもよく取り上げられるのが張禧嬪(チャン・ヒビン)です。
宮女から朝鮮王朝第19代王・粛宗(スクチョン)の寵愛を受け側室となり、後の跡継ぎとなる長男、景宗(キョンジョン)を産んだ事で、側室の最上位である嬪(ピン)、更には王妃にまで上り詰めます。
身分制度の厳しい朝鮮王朝時代にあって、低い身分から王妃にまで上り詰めた唯一の女性。
- とんでもない美貌の持ち主で一目惚れした粛宗(スクチョン)を意のままに操った
- 粛宗の母である明聖王后から危険な女だと宮廷から追い出されていた(6年)
- 粛宗の正室・仁顕王后(イニョンワンフ)閔氏(ミンシ)は子供に恵まれず、南人派に担がれ再び宮廷に送り込まれる
- 王の寵愛を一身に受け、承恩尚宮→淑媛→昭儀と昇進していく
- 王子を生み、第一側室の禧嬪(ヒビン)になり長男は王世子に立てられる
- チャン・ヒビンを担ぐ南人派の勢力が拡大し、兄のチャン・ヒジェも権力を握った
- 粛宗(スクチョン)の正室である心優しい聖母と評される仁顕王后を廃妃に追い込み、王妃となった
- 数年後、仁顕王后が復位し、王妃の座を追われる
- 粛宗の寵愛を側室・淑嬪崔氏(スクピンチェシ/トンイ)に奪われる。
- 元々病弱だった仁顕王后が病没すると、仁顕王后を呪詛していたと密告され、粛宗より賜薬の刑を言い渡される
『朝鮮王朝実録』に「その顔は本当に美しかった」と記されているほどの美貌の持ち主だったようです。
張禧嬪は、後宮に入って位がどんどん高くなっていきますが側室の位について下記の記事にまとめてあります。
張禧嬪(チャン・ヒビン)基本情報
- 禧嬪 張氏(ヒビン・チャンシ)
- 本名:張玉貞(チャン・オクチョン)
- 生没:1659年11月3日〜1701年11月7日
- 家族
- 父:張炯(1623年-1669年)
- 母:坡平尹氏(1626年-1698年 後妻)
- 夫:粛宗 第19代国王(1661年-1720年)
- 子供:景宗(第20代国王)、次男は李盛壽(1690年、夭逝)
- 兄:張希載(チャン・ヒジェ/1651年-1701年10月29日 同腹の兄。斬首刑に処せられた。)
兄のチャン・ヒジェは「トンイ」でもかなり印象的な人物でしたね!俳優のキム・ユソクさんの演技がとてもうまかったです。
張禧嬪(チャン・ヒビン)が登場するドラマ
- 「張禧嬪」(1971年、MBC) 俳優:ユン・ヨジョン
- 「張禧嬪」(1981年、MBC) 俳優:イ・ミスク
- 「仁顕王后」(1988年、MBC) 俳優:チョン・イナ
- 「妖婦 張禧嬪」(1995年、SBS) 俳優:チョン・ソンギョン
- 「チャン・ヒビン」(2002年-2003年、KBS) 俳優:キム・ヘス
- 「トンイ」(2010年、MBC) 俳優:イ・ソヨン
- 「イニョン王妃の男」(2012年、tvn)俳優:チェ・ウリ
- 「チャン・オクチョン-張禧嬪-」(2013年、SBS)俳優:キム・テヒ
- 「テバク~運命の瞬間 (とき) ~」 (2016年、SBS ) 俳優:オ・ヨンア
張禧嬪(チャン・ヒビン)が登場する韓国ドラマは多くありますので、韓国ドラマが見放題対象になっている動画配信サービスで見るとレンタルで借りるよりお得に観れます。
韓国ドラマ好きにおすすめの動画配信サービスについては以下の記事を参考にしてください。
張禧嬪(チャン・ヒビン)が登場する映画
- 張禧嬪 (1961年)俳優:キム・ジミ
- 妖花張禧嬪(1968年)俳優:ナム・ジョンイム
朝鮮三大悪女:張緑水(チャン・ノクス)
奴婢の身分から売れっ子の妓生(キーセン)となり、芸術の才能と色仕掛けで、朝鮮王朝史上・最悪の暴君と称される、第10代国王・燕山君(ヨンサングン)に見初められ側室となり、贅沢の限りを尽くし、最後は斬首刑となるチャン・ノクス。
- 奴婢の身分に生まれ、生活は貧しく食べるために体を売ることもあった
- 家奴である男性と結婚するも、夫と子を捨てて、歌舞を学び売れっ子の妓生となる
- 飛び抜けた美貌は持たないが、歌舞の才能と女の武器を利用して色仕掛けで燕山君を落とす
- 燕山君の側室となり姉と姉の息子の身分を賤民から平民に引き上げ、姉の夫を出世させる
- 暴政を行う燕山君と共に贅沢三昧の生活で国庫を使い果たし、民衆の憎悪の的に
- 燕山君が廃位された後は斬首刑になり、遺体は放置され多くの人々が石を投げ罵声を浴びせたという
なんかフランスのマリー・アントワネットを思い出しました。
張緑水(チャン・ノクス)が登場する韓国ドラマ
- 「思母曲」(TBC、1972年) 俳優:ユン・ジョンヒ
- 「雪中梅」(MBC、1984年〜1985年) 俳優:イ・ミスク
- 「王妃チャンノクス-宮廷の陰謀-」(KBS、1995年) 俳優:パク・チヨン
- 「王と妃」(KBS、1998年〜2000年) 俳優:ユニ
- 「王と私」(SBS、2007年〜2008年) 俳優:オ・スミン
- 「インス大妃」(JTBC、2011年〜2012年) 俳優:チョン・ソミン
- 「逆賊-民の英雄 ホン・ギルドン」(MBC、2017年)俳優:イ・ハニ
- 「七日の王妃」(KBS、2017年)俳優:ソン・ウンソ
張緑水(チャン・ノクス)が登場する韓国映画
- 暴君燕山(1962年)俳優: ト・グンボン
- 燕山君(1987年)俳優: カン・スヨン
- 燕山日記(1988年) 俳優: キム・ジナ
- 王の男(2005年)俳優: カン・ソンヨン
- 背徳の王宮(2015年)俳優: チャ・ジヨン
朝鮮三大悪女:鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)
妓生(キーセン)の身から美貌と話術で、文定王后の弟、尹元衡(ユン・ウォニョン)の妾となり、正妻死去後は継室となります。
朝鮮第11代国王・中宗の第3王妃であった文定王后の垂簾聴政を支え、夫の尹元衡は出世し、領議政の地位まで上り詰めます。
商才にも長けていた鄭蘭貞は、尹元衡の権威の元、商圏を握り、莫大な富を築き、権力を拡大させていきます。
正一品貞敬夫人にまで上り詰めますが、文定王后の死後は後ろ盾を失い、尹元衡の正妻を毒殺した罪に問われ連行前に服毒自殺します。
夫の尹元衡も失脚、流刑地にて自殺して鄭蘭貞の後を追っています。
最近ではNHKでも放送された「オクニョ」でも強権を発揮していた鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)。
オクニョと敵対する鄭蘭貞役のパク・チュミさんの演技がすごかったです。
チュミ姐さんのチョン・ナンジョン。
どんな目的であろうと信念貫く、本当にブレない女性を演じてる。
こういう人間になりたい❗️と思った。#オクニョ #パク・チュミ#チョン・ナンジョン#NHK#韓国ドラマ#韓ドラ#韓国#大韓民国 pic.twitter.com/2KbNAI8akN— 美川さん (@hiroshi1919hm) 2019年3月3日
鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)が登場する韓国ドラマ
- 「朝鮮王朝五百年-風蘭-」4回(MBC、1985年)俳優:キム・ヨンラン
- 「林巨正-快刀イム・コッチョン」(SBS、1996年〜1997年)俳優:パク・ソニョン
- 「女人天下」(SBS、2001年〜2002年)俳優:カン・スヨン
- 「オクニョ 運命の女(ひと)/原題:獄中花」(MBC、2016年)俳優:パク・チュミ
韓国三大悪女の漫画
韓国三大悪女の漫画もありますよ。
- 「妖女 張緑水」
- 「妖妃チャン・ヒビン」
- 「女人天下―女帝チョン・ナンジョン―」
の朝鮮三大悪女のほか、中国・南宋時代の「山陰公主」が収録されています。
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