2011年に放送された、韓国時代劇ドラマ「王女の男」は1453年に起きた王位簒奪(さんだつ)のクーデターをモチーフに、仇同士の恋愛を描いた、”朝鮮王朝版 ロミオとジュリエット”。
王女の男は、史実をベースにしながらドラマティックにストーリーを肉付けする、ファクション(ファクト+フィクションの造語)の先駆け的存在のドラマとなります。
韓国ドラマ 王女の男 基本情報・スタッフ
王女の男/ハングル:공주의 남자/英語:The Princess’ Man
- 放送:2011年 KBS
- 話数:全24話
- 演出:キム・ジョンミン, パク・ヒョンソク
- 脚本:チョ・ジョンジュ, キム・クウ
王女の男 あらすじ
1452年朝鮮王朝。第5代王文宗の治世。朝廷の重臣キム・ジョンソの息子・スンユは、王座を狙う文宗の弟・首陽大君(スヤンテグン)の娘・セリョンと、そうとは知らず恋に落ちる。
静かに愛を育むスンユとセリョン。しかし、首陽大君が起こした朝鮮王朝史に残るクーデター「癸酉靖難(ケユジョンナン)」によって二人の運命は一変する。家族を惨殺され、復讐の鬼と化すスンユ。セリョンが首陽大君の娘であることを知り、二人は宿敵となってしまう…。
王女の男の時代背景
王女の男は、朝鮮王朝第5代・文宗(ムンジョン)の時代が舞台です。15世紀、朝鮮王朝で起こった歴史的クーデター癸酉靖難をモチーフに、物語が進んでいきます。
癸酉靖難(きゆうせいなん、ケユジョンナン)
李氏朝鮮の第6代国王端宗の即位1年後の1453年10月に、幼い国王の叔父にあたる首陽大君(のちの世祖)が、皇甫仁、金宗瑞らの顧命大臣を殺害して政権を奪取した宮廷クーデター事件。
朝鮮王朝版、ロミオとジュリエットということで、それぞれの父親の対立構造があります。
パク・シフ演じるキム・スンユの父は、金宗瑞(キム・ジョンソ)。金宗瑞は、李氏朝鮮初期の武臣・政治家で、第4代国王世宗(セジョン)の最も寵愛を受けた家臣で、第5代王文宗、およびその息子の第6代端宗を守ろうとする立場。
対して、ムン・チェウォン演じるイ・セリョンの父は、首陽大君(スヤンテグン)。世宗の次男で、第5代王文宗の弟であり、後にクーデターを起こし、第7代国王 世祖(セジョ)となります。。
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王女の男 登場人物相関図
王女の男 キャスト
パク・シフ / キム・スンユ役 キム・ジョンソの息子
「清潭洞(チョンダムドン)アリス」
「検事プリンセス」
「一枝梅(イルジメ)」
「名もなき英雄<ヒーロー>」
ムン・チェウォン / イ・セリョン役 首陽大君の長女
「華麗なる遺産」
「グッド・ドクター」
「優しい男」
ソン・ジョンホ / シン・ミョン役 シン・スクチュの息子で漢城府判官
「凍える華」
「クリスマスに雪は降るの?」
「天命」
ホン・スヒョン / キョンヘ王女役 文宗の娘で端宗の姉。セリョンの従姉妹。
「天使の誘惑」
「チャン・オクチョン-張禧嬪-」
「金持ちの息子」
イ・ミヌ / チャン・ジョン キム・スンユとシン・ミョンの親友。零落両班の息子。
「カイスト」
「朝鮮ガンマン」
キム・ヨンチョル / 首陽大君(スヤンテグン)、第7代国王世祖(セジョ)
「IRIS -アイリス-」
「太祖王建(テジョワンゴン)」
「サム、マイウェイ」
イ・スンジェ / キム・ジョンソ 大虎(テホ)
「明日に向かってハイキック」
「ホジュン~宮廷医官への道~」
「商道」
「馬医」
「王女の男」ドラマの日本でのテレビ放送・再放送は?
王女の男は、日本では2012年にCS衛星劇場で放送後、NHK BSプレミアム、BS-TBS、BS日テレ、BS11などで放送されています。
NHKで放送された韓国ドラマ一覧はこちら。
韓国ドラマは、地上波・BSで、時々集中再放送などがありますので、無料視聴もできますが、いつ再放送になるかはわかりません。気がつけば集中再放送になっていたりして、「王女の男」を見逃してしまった…なんて事もありがちなんですよね。
韓国ドラマ 王女の男 まとめ
李氏朝鮮時代の、ロミオとジュリエットである、パク・シフ主演の韓国時代劇「王女の男」についてまとめました。
現代からタイムスリップしたり、最近はフュージョン時代劇とも言われますが、実際の歴史的クーデターをモチーフに、ストーリーを膨らませた、ファクション時代劇になります。